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キャリアコンサルタントの自己理解

 

キャリアコンサルタントの自己理解

2020年7月10日
ロク

こんにちは。キャリアコンサルタントのロクです。

キャリアコンサルタントはクライエントが自己理解を深め、自己肯定感が高まるように支援をしていきます。

しかし、実はキャリアコンサルタント自身の自己理解がとても重要なのです。

 

自分自身の「普通」や「常識」というのは普段意識せずに存在しています。

例えば「人に会ったら挨拶をするのが常識」と思っている人が挨拶をしない人に出会った場合、「なんであの人は挨拶しないの?」と腹が立ったり、イライラしたりするかもしれません。

イライラして文句を言われた方も腹が立ったり、イライラしたりするかもしれません。

お互いにストレスを感じそうですね。

これは「人に会ったら挨拶をするのが常識」というフィルター(価値観)を通して見ているために、挨拶しない人を「非常識」と認識してしまうからなのです。

 

キャリアコンサルタントはクライエントの話をお聴きする時に、自身がどのようなフィルター(価値観)を通して見ているかを認識していることが大切になってきます。

だからこそ、キャリアコンサルタント自身の自己理解が重要なのです。

 

バリバリ働いていたのにオーバーワークでメンタル不調になってしまい退職された20代前半の女性の話をお聴きしている時のことでした。

その女性は「自分の実力を過信して他の人を頼らなかった自分が悪い。」とご自身を責めていました。

就職活動も熱心に取り組み、これ以上ないくらいに頑張っているのに「もっと頑張らなくちゃ」と、いつも自分を責めて、もっと頑張ろうとしていました。

私は話をお聴きしながら「こんなに限界まで頑張っているのに、まだ頑張らなければいけないと思っているの?もう頑張らなくていいよ。少し休もうよ。」と心の中で思っていました。

 

その時でした。

「あれ?これっていつも私が周りの人に言われる台詞だな。」と思ったのです。

「そうか。私はいつも周りの人にはこんな風に見えているのだな。だから頑張らなくていいから少し休もうよと言われるのだな。」と思いました。

 

それまでは「私が頑張ろうとしているのに何で休めって言うの?」と腹を立てていました。

心配して言っているのに腹を立てられた人はさぞかし不快だったでしょうね。

「頑張ろうとしているのだから応援するべき」という私のフィルター(価値観)の存在があったのだと思います。

これは、いつも自分自身が見ている自分とは違うところから自分自身を見つめることで自己理解が深まった出来事でした。

 

キャリアコンサルタントはたくさんの方の大事な話をお聴きする機会が多くあります。

自分自身がどのようなフィルター(価値観)を通して物事を見ているのかをこの出来事のように教えていただく機会もありますし、自分とは全く異なる価値観を教えていただく機会もあります。

だから、クライエントは私の人生の先生だと思うのです。

支援しているつもりが、教えていただいているのですよね。

キャリアコンサルタントとして、自身がどのようなフィルター(価値観)を通して見ているのかを知ること、これは終わりのないミッションだなと思います。またそれが楽しくもあります。