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キャリコン豆知識

産業カウンセラーとキャリアコンサルタント、どっちを目指す?
2つの違いとポイントを解説します!

2022.10.10

こんにちは。TA(ティーチングアシスタント)のラビットです。

働き方改革、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)、新型コロナウィルス、DX(デジタルトランスフォーメーション)、副業、AI、メタバース(仮想空間)などの言葉がソーシャルメディアで飛び交うなど、働く環境が激変する時代を迎えています。
そんななか、これからの社会で求められる知識やスキルの修得を目指して、資格取得に向けてアクションを起こしている方々が多いように感じています。

国内にどれほどの資格があるのかネット検索をしてみたところ、国家資格と民間資格を合わせて700近くもの種類がありました。新規の資格なども詳細に調査すれば、もっとたくさんの資格がありそうです。
このように、たくさんの資格があるゆえに類似するものも多く、「キャリアコンサルタント」の場合は「産業カウンセラー」とどっちを目指したらいいのか…と、悩まれる方も多くいらっしゃるようです。そこで今回は、2つの違いと選ぶポイントについて解説をします。

産業カウンセラー資格の概要

産業カウンセラーは、日本産業カウンセラー協会が独自に認定している資格です。
同協会は、1960年に創立、1970年には社団法人として認可され、50年を超える歴史があります。産業カウンセラーの育成をはじめ、企業・団体向けの研修・相談や、個人向けの電話相談などの活動をしています。産業カウンセラーの資格は1971年から試験が始まり、現在の資格者数は全国で6万人以上とのことです。

産業カウンセラーになるための養成講座は、講座期間が6か月もしくは10か月、受講形式として「通学」「通学とオンライン」または「フルオンライン」のコースが選択可能で、受講料は30万円弱となっています。

キャリアコンサルタント資格の概要

キャリアコンサルタントは厚生労働省が主管庁となる国家資格で、2016年より法制化されました。
キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言(キャリアコンサルティング)を行う専門家として、職業能力開発促進法(第二条第5項)に規定されており、法律上の守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されている名称独占の資格です。
厚生労働省は2025年度までに10万人のキャリアコンサルタントの養成を目標としています。

キャリアコンサルタントになるための受験資格の一つとしては、厚生労働省が認可する講習過程(150時間程度)の修了者で、受講費はおよそ30万円前後です。

選ぶポイント

どちらを選択したらいいのか、考えてみたいポイントをいくつか挙げてみます。

  • 資格取得後、どちらが就職の際に有利で安定的に収入を得られるのか
  • 社会的なニーズや将来性はどうなのか
  • 資格取得するための条件や試験の難易度

これらを踏まえて、各人がしっかり考えて決めることが大切です。

それでも判断に迷う場合は、キャリアコンサルタントの資格取得をおすすめします。前述のとおり、キャリアコンサルタントは国家資格であり、キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言(キャリアコンサルティング)を行う専門家として、職業能力開発促進法にうたわれています。公的機関や多くの民間企業が事業を営む際に、国家資格有資格者は基礎的な知識や技能を有していることが確認できるなど、採用をする際の安心ポイントになります。また、法律でうたわれている有資格者の採用は第一に優先されるものと思われます。

キャリアコンサルタントの難しいところ

冒頭でも触れたとおり社会が激変している昨今、キャリコンサルタントは資格取得後も関連知識や技能の更なる修得が必要となります。
2021年6月、厚生労働者の「働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」には、的確なキャリア支援を行うため、次のようなキャリアコンサルタントに求められる役割・アクションが掲載されています。

・職業キャリアのみならずライフキャリア上に起こりうる課題を発見する視野の広さやケースを俯瞰する力
・相談内容の高度化・複雑化の中で、対応力・専門性向上とともに、キャリア支援に隣接する機関、専門家とのネットワーク

引用元:厚労省(働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書

キャリアコンサルタントとしての専門性を高めていくには、上位資格となる「2級キャリアコンサルティング技能士」更には「1級キャリアコンサルティング技能士」を目指すこともいいかもしれません。

参考サイトや書籍の紹介

最後に、キャリアコンサルタントとしての知識やスキルなどについて、参考になるかもしれないサイトや書籍を紹介します。

若者・女性・中高年の各キャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の動画およびツール(厚生労働省)

国家検定2級キャリアコンサルティング技能検定~過去問題に基づく実技の視点、考え方~(2022年6月改訂版)
発行:キャリアコンサルティング協議会

新・カウンセリングの話
平木典子著 朝日選書

以上、皆さまと一緒にキャリアコンサルタントについて学べることを楽しみにしております。

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