「聴く」とはどういうことなのか
こんにちは。TA(ティーチングアシスタント)のラビットです。
2022年1月開講クラスがスタートしてまもなく1ケ月が経ちますね。
キャリアコンサルタントを目指して本養成講座にご参加いただきました皆さまとお会いできたこと、とても嬉しく思っています。皆さまとの出会いで、私がカウンセリングに出会った当時を思い起こしてくれました。
私は、50歳でキャリアコンサルタントの土台ともいえるカウンセリングを学び始めました。当時、私は、出向先で、退職を余儀なくされた大手企業の中高年層の方々を中小企業に再就職していただく仕事をしていました。
そんなある日、大手企業で部長職に就いた方が、何度、応募しても書類審査ではねられてしまう状況に、「どうして書類審査ではねられ面接にいけないのか」と怒った顔で問いただしてくるのですが、私は何も答えることができませんでした。
面接まで進まない応募者の方にどんな言葉をかければいいのか悩んでいたとき、ふと、電車内で、「カウンセリングを学びませんか」の広告を目にして、何か答えるヒントになるかもと思い、早速、カウンセリングの勉強を始めました。
先ず、「聴く」ことの基本姿勢を学びました。これまで私は、人の話をよく聞いていると自負していました。が、実態は自分流で聞いているつもりになっていただけだったと気がつきました。
仕事場では、「おはようございます」と挨拶してきた相手の顔を見ずに、単に「おはようございます」と返すだけだったり、メールを打ちながら相手の話を聞いていたり、相手の話が終わっていないのにこちらの意見を言っていたのです。
家では、帰宅すると妻が何やらたくさん話しかけてくるのをTVニュースや新聞を見ながら、妻の顔は見ずに「ふ~ん、そうなんだ」程度の返事だけをしていました。時には、「こんなことがあったんだよ」とPTAでのやりとりを話す妻に、「そんなのは、何々すればいいじゃないか」と、状況を詳しく聞こうともせずに、自分だけの考えを一方的に押し付けていました。
今でも、日々、「聴く」ことの難しさを実感しています。キャリアコンサルタントとして必要となる、「聴く」ということはどういうことなのか、「聴く」ことができるとどんなことが変わっていくのか、本講座を通して、一緒に、楽しみながらより深く考えていきたいと思います。