自分の特徴、適性、興味、価値観を知って適職に就くには、「自己理解」が大切
こんにちは、キャリアコンサルタント養成講座事務局のロードです。
私は4年前にキャリコン資格を取得し、現在は管理職から新入社員に至るまで幅広いビジネスマンと日常的に面談をさせて頂いています。
現場のお仕事をする中で、自己を十分に理解できていない方が多いと感じています。自己理解とは文字通り自分を理解することです。人間は生まれてから死ぬまでの間に、直接自分の顔を見ることはできません。鏡に映さない限り、自分がどんな顔をしているのかを知ることができないのです。
私は、これは顔だけでなく、考え方や特徴も同様であると考えています。自らがどんな特徴を持ち、どんなことに興味があり、どんな仕事をやってみたいのか等を理解するのは、簡単そうにみえて非常に難しいことです。
特に若い方は、自己理解が不足した状態で職業選択をしているケースが少なくなく、「仕事にやりがいを感じられない」、「自分がやりたい仕事ではない。けれども、やりたい仕事はわからない」といった相談をよく受けます。このような悩みは、自己理解を深めることで、ある程度は解決できる課題であると考えています。
そして、自己理解を進める上では留意すべきポイントがあります。それは、時として自分が受け入れたくない事実を受け入れなくてはならない点です。自分が頭で描いていたセルフイメージと、客観的に鏡に映し出された自分の姿は必ずしも一致するとは限りません。そのギャップが大きかった際には、「そんなはずはない」と落ち込んでしまうケースもあります。現実を受け入れることは苦しいことです。だから、私たちは自己を理解することを諦めて、先延ばしにしてしまう傾向があるのかもしれません。
これからの時代は目まぐるしく変化する時代になります。人生100年時代の中で会社や仕事を何度かチェンジすることがスタンダードになると思います。その中で重要になるのが、現実を受け入れて自己を理解すること。自己理解を踏まえて、なりたい自分像を描き、目標設定することこそが、主体的にキャリアを歩んでいくための第一歩だと考えます。
しかし、自己理解は難しく、苦しい一面があります。だからこそ、相談者の鏡役となり、毅然と伴走し、時には優しく励ますキャリアコンサルタントが必要なのだと思います。
これからも、地域で働くビジネスマンのキャリア支援に精一杯努めてまいります。